化粧品業界の職務経歴書の書き方 営業職編

営業職_サムネ加工化粧品業界の転職に欠かせない、職務経歴書の書き方。ここでは営業職の人が職務経歴書を作成する上でのポイントを解説します。

 

※このページでは職種別に職務経歴書の書き方を解説します。全ての職種に共通する、化粧品業界の職務経歴書の基本的な書き方は下記をご参照ください。
全職種共通・化粧品業界の職務経歴書の書き方

化粧品業界の営業職向け  職務経歴書テンプレート

Wordですぐ使える、営業職専用の職務経歴書テンプレートをご用意しました。下記のリンクよりダウンロードの上、ご活用下さい。

《営業職》職務経歴書サンプル(Wordファイル)

営業職の職務経歴書作成のポイント

そもそも営業職には、アピール力が求められるため、他の職種よりも職務経歴書が厳しく評価される場合があります。とはいえ、ポイントさえ押さえれば、決して難しいことでも、手間の掛かることでもありません。

・化粧品業界の営業職が職務経歴書で評価されるポイント

化粧品業界の営業職が職務経歴書で評価されるポイントは、

1.「どこを担当していたか」(クライアント)
2.「商品が売れるためにどんな工夫をしたか」(プロセス)
3.「実績はどれくらいだったか」(成果)

 の3点。この3つを必ず職務経歴欄に明記しましょう。

 これは、応募する企業が「この人物を採用したら、営業網と販路を拡大していく上でどれくらい有利になるか」をパッとイメージできるからです。逆に、この3つのうちひとつでも欠けていると「評価不能」となり、落とされるケースがあります。

 ・アピールになる職歴を分厚く。不利になるような内容は書かなくてよい

職務経歴書はあくまでアピールのための書類。年数関係なく、一番アピールになると思える職歴にスポットライトを当てて作成しましょう。たとえ在籍期間が短い会社の職歴でも、今回の転職にとって最もアピールになるなら、最も掘り下げて書いても構いません。逆に、書くことで却って不利になるような実績は記載する必要ありません。

 

営業職の職務経歴書「職務経歴」欄の書き方

営業職務経歴書サンプル

営業職の職務経歴書見本(※クリックすると拡大します)

在籍していた会社ごとに、まずは「入社年月日」「配属先の営業所」「担当エリア」「担当店舗数」「平均訪問件数」を記載。

2012年6月 首都圏量販営業 東京営業所
担当エリア : 神奈川エリア地区担当         担当店舗約 : ××店
平均訪問件数 : ××店/日、×××件/月

その後、1.「どこの企業を担当していたか」、2.「商品が売れるためにどんな工夫をしたか」、3.「実績はどれくらいだったか」の3点を中心に組み立てていきます。無理に文章にせず、箇条書きで組み立てた方が読みやすく仕上がります。

・○○店、□□店、△△店(店舗名)担当。
・店舗において季節感のある展示・販売を実施。実施店舗におけるシェアアップを実現しました。
・店舗における実売データ取得・管理・活用の徹底。

<実績>
・年間個人売上高約×億円達成
・年間対前年進捗率×××%
・○○店において店舗年間A商品販売数×位(店舗総売上ランク×位)

1.どこを担当していたか?

全ての担当店舗を書くのは難しいため、担当した中でも特に実績を上げたものを書きます。ここで選んだ店舗での功績を詳しく掘り下げて書くことになるため、どの事例が適しているか、じっくりキャリアを振り返った上で選びましょう。

「GMSを担当」などチャネルだけはでなく、「どの企業の」「どの店舗か」を必ず明記

「GMSを担当」などチャネルだけはでなく、「どの企業の」「どの店舗か」を必ず明記

 2.商品が売れるためにどんな工夫をしたか?

営業のミッションは自社商品の売上をアップすること。従って、「自社商品の取り扱い店舗数をどれくらい増やしたか」だけでは不十分です。商品が売れるためにどんな工夫をしたのか、具体的な取り組みまで記載する必要があります。ユニークなPOPを提案した話、売れ行きを予測し納品数を調整した話、商品を大きく扱ってもらうために交渉した話…特に実績に繋がった、成功策を書きましょう。取り組みごとにどんな結果に繋がったかを合わせて書いても構いません。

また、メンバーのマネジメント経験がある場合も、ここに書きましょう。その際は、
・マネジメントした人数
・受け持ったチームの実績
を必ず明記。

<例>
・チームリーダーとしてチームメンバー×人をまとめ店舗実売データ取得・管理・活用の徹底によりシェア・売上アップを実現。

・課内において製品カテゴリー別にカテゴリー別担当を導入。カテゴリー別の売上目標売上目標を立案し、達成させるためのプロセスを組み立てる。

 3.その結果どんな実績を上げたか?

1と2と区別するために、<実績>という見出しを立て、この会社に在籍している間にあなたが残した成果を、箇条書きで記載します。書くのはもちろんアピールになるものだけ。「個人売上高8億円達成」、「売上25%アップ」など、具体的な数字で表すのがポイントです。

<実績>
・20××年度○○店粗利実績 対前年×××%達成(粗利率××%→××%、代理店平均××%)
・20××年度□□店売上高 約×億円達成(対前前年比××%)
・東京都内店舗におけるB商品シェア××%達成 (全国平均シェア××%)

 

営業職の「PCスキル」欄・「免許」欄の書き方

【PCスキル欄】

「Word、Excel、Powerpoint」など、前職で使用したアプリケーション名を記載します。営業職の場合、そこまでPCスキルについて聞かれることもないため、ここではソフトの名前を挙げるだけで構いません。

【免許欄】

業務上、車を使用する可能性があるため、普通自動車免許は書いておいたほうが良いです。それ以外の免許・資格は履歴書に書き、あえて職務経歴書に書く必要はありません。

○「普通自動車運転免許」
○「普通自動車第一種運転免許」
○「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」
×「自動車運転免許」「普通免許」

 

営業職の「自己PR」欄の書き方

営業職の自己PR欄も、他の職種同様、分量は150~200w程度。これまでに書いてきた経験と実績を総括しながら、それらを根拠に「自分に何ができるか」をアピールします。このとき、「仕事をする上でのモットーは何か」にも触れておくと、あなたの営業スタイルが伝わってより効果的。文面はポジティブに、企業側が、あなたを採用することでどんなメリットがあるかを明確にイメージできることがゴールです。

<例>
 わたしは「商品を売る前に自分を売る」ことをモットーにしており、取引先とのリレーション構築力が強みです。各店舗のフロアマネージャーには商品を売り込むだけでなく、自社ブランドの世界観やプロモーション内容を日頃から伝え、コミュニケーションを密にとることで円滑な関係性を構築していました。結果、好立地への出店が成功。作対比120%の売上を達成することができました。このリレーション構築力を活かし、御社の製品の売上UPに貢献していきたい所存です。

 

まとめ

以上が営業職の職務経歴書の書き方です。

「営業なのに自分の何がアピールポイントかもわからないのか?」と思われることがないよう、今一度、企業側の求める人材条件と自分のキャリアを確認し、

1.「どこを担当していたか」(クライアント)
2.「商品が売れるためにどんな工夫をしたか」(プロセス)
3.「実績はどれくらいだったか」(成果)

の3つのポイントを押さえて端的にまとめましょう。

ちなみに営業職とは…

化粧品業界の営業職は、自社商品の売上アップを目指し、取引先企業・店舗と各種交渉を行う職種。交渉の内容は、取扱い店舗数や納入数、売り場の変更など多岐にわたります。化粧品業界では、小売店向け営業と百貨店向け営業の2つの総称です。

・小売店向け営業
主にGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)やドラッグストア、バラエティショップ、コンビニなど小売店を担当。
・百貨店営業
伊勢丹や高島屋、東急、阪急、そごうなど、各種百貨店を担当。

※ 上記以外の欄の書き方、基本的な職務経歴書の書き方は…
全職種共通・化粧品業界の職務経歴書の書き方

 

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