化粧品業界の転職に欠かせない、職務経歴書の書き方を解説します。

1.職務経歴書を書く意味

職務経歴書は、履歴書では伝えきれないあなた自身の経歴・スキルをアピールするためのもの。履歴書が、学歴・職歴に加えて人物面も含めたあなた自身のプロフィールシートだとすれば、その中でも、より職歴部分にフォーカスした「自分はなにができるか」を示す内容になります。

企業は職務経歴書を通じて、あなたにどのような能力があるかを把握します。職務経歴書を募集職種の応募要件と照らし合わせながら、合否判断がされるほど、職務経歴書は転職に欠かせない書類です。履歴書と違って、提出が必須でないことも多い職務経歴書ですが、アピール力は履歴書以上。転職シーンではもはや提出が当たり前となっています。

2.職務経歴書で伝えること

大切なのは、応募する職種の職務を遂行できる能力があるか。

  • どんな業界・会社のどういう部署で、
  • どんな経験(仕事の内容・量・方法)を積んできたか
  • その結果、どのような実績をあげてきたか
  • また、これらを通じてどんなスキルや知識をどの程度取得したのか

の4点を明確に伝えるのが、職務経歴書の役割です。

受かる職務経歴書作成のポイント

  • 今回応募する職種に対して直接アピールになる内容を中心に書く
  • 自分に不利な内容は削る(但し、在籍した企業は省略不可)

何度も言うように、職務経歴書は、あくまで自分の経験・スキルを、限られた枚数の中でアピールするための書類。どんなに年数の短い職歴でも、アピールになるなら一番詳しく書きましょう。逆に、10年以上居た企業の職歴であっても、アピールにならなければ短くまとめてしまう潔さが肝心です。また、書くことで不利になる実績は省略して構いません。

3.職務経歴書の基本ルール

履歴書は手書きが推奨されますが、職務経歴書はパソコン(word等のワープロソフト)で作成するのがルールです。

  • 用紙の設定はA4タテ
  • 本文の文字サイズは10~12pt(見出しを除く)
  • 枚数はできる限りA4・2枚以内にまとめること
  • フォントの種類は明朝体(MS明朝など一般的なもの)
  • 在籍した会社は必ず全て書くこと(アルバイト・パートを除く)
  • 提出方法(郵送orデータ)は企業の指示に従うこと

A4・2枚に納まらない場合は…

A4・2枚は、あくまで目安で、転職2回目(2社経験)の人の職歴がちょうど納まるくらいの分量と言われています。転職経験が3回以上の場合は、1枚程度ならオーバーしても構いません。転職回数が2回以下の場合は、できる限りA4・2枚に収めた方が無難ですが、採用担当者にとって見所が詰まった内容なら、多少長くなってもOKです。

但し、基本的に採用担当者は多忙。1組の応募書類に目を通す時間はわずか数十秒とも言われ、長くなることで内容が散漫になるのは避けた方が良いでしょう。
また、いくら長くなるからと言って、「○年~○年まで××という会社に居た」という職歴そのものをカットしてはいけません。

4.職務経歴書の基本的な書き方

職務経歴書は、フォーマットが市販されている履歴書とは異なり、自由形式です。とはいえ、代表的な形式は既に確立されています。

ここでは、中でも化粧品業界で最も採用されている、『逆編年体(逆年代)形式』での基本的な書き方を説明します。逆編年体は最も新しい職歴から順に過去に遡っていくように書く形式で、直近の経験を中心にアピールすることができます。

職務経歴書

タイトルと日付・名前

1行目にタイトルとして「職務経歴書」と書く。センタリングし、文字サイズを本文よりも2~4pt大きくした上で、太字にすること。本文が10ptの場合は12~14ptが推奨です。
2行目に右寄せして提出する日付(郵送なら投函する日、持参なら持参する日)を西暦から記載。
3行目に同じく右寄せであなたのフルネームを書きます。

職務概要

まず、太字で「■職務概要」と見出しを立て、これまでの経歴を4~5行程度で簡潔にまとめます。どんな環境で何をしてきたか、だけでなく、実績やマネジメント経験など、あなた自身のアピールになる要素を盛り込みましょう。採用担当者がここを読んだだけでこれまでの経歴がわかるような、「職務経歴書全体のダイジェスト」というイメージで書くと効果的です。

職務経歴

会社は新しいものから順番に、社内の出来事は古いものから順番に

職歴は、会社単位で記載していきます。太字で「■職務経歴」と見出しを立てて、直近に所属していた会社から順番に遡って書いていきましょう。

職務経歴の構成要素
  • 在籍期間と社名
  • 会社の概要
  • 職務内容(部署・プロジェクトごとにわけて業務内容や実績を記載)

在籍期間と社名を書く

これから書く職歴が、いつ・どの会社のものなのかをわかりやすくするために、在籍期間と社名を記載します。

会社概要を書く

会社のホームページを確認し、次の内容を箇条書きにします。

  • 社名(正式名称で。「(株)」などと省略せずに「株式会社」と書く)
  • 資本金
  • 売上高(いつの実績か「20××年度」の表記も忘れずに。基本的には最新の実績を)
  • 従業員数(これもいつの数字か、単体かグループ全体かも明記)
  • 事業内容(端的に)

会社概要は、表組みまでする必要はありませんが、罫線で囲んでおくと見やすいです。

職歴(「入社」から順番に、部署やプロジェクト単位でわけて書く)

会社は新しいものから順番にですが、社内で起こった出来事は、入社時(過去)から順に書いていきます。異動や組織変更で、在籍期間中に業務内容やミッションに変更があった場合は、部署やプロジェクト単位で分けて書くとわかりやすいです。「です・ます」調ではなく体言止めを駆使し、簡潔に。

「期間(いつ)」「部署名(どこで)」「業務内容(どんなことを)」「実績(どれだけ行ってきたのか)」をわかりやすく

入社年月日(西暦)と配属部署
担当エリアや担当店舗がある職種は併せて記載
行っていた業務の内容
仕事の規模や会社への貢献度が伝わるよう、できる限り詳しく。
主な実績
「<実績>」と見出しを立てて、具体的かつ正確な数字で記載。アピールになるものから優先的に記載し、書いてアピールにならないものは省略して構いません。

どんな職種の職歴を書く際も、大切なのは読んだ人が「あなたの働きぶり」と「あなたが出してきた結果」をはっきりイメージできること。抽象的な表現を避けるのはもちろん、社外の人には伝わらないであろう表現(社内固有の用語など)は、誰が読んでもわかる説明に書き換えましょう。

2社目以降の職歴の書き方

2社以上経験がある場合は、3.のあとに一行あけて、また同じように

  • 在籍期間と社名
  • 会社の概要
  • 職務内容(部署・プロジェクトごとにわけて業務内容や実績を記載)

の順で明記していきます。

資格

あなたが保有している資格や免許を、正式名称で書きます。順番は、取得年月の古いものから順番に。特にない場合は「特になし」で構いませんが、「スキンケアアドバイザー」や「日本化粧品検定」「美容薬学検定」など仕事と直結しそうな資格をこれから取得しようとしている場合は、「現在、○○の資格取得に向け勉強中」と書いても良いでしょう。
なお、TOEIC・英語検定など語学力の証明になる資格は、点数が低い場合は書かない方が無難です。記入の目安は、TOEICであれば最低でも600点以上・英語検定は2級以上です。
(外資系などで日常的に英会話が必須になる場合は、よりレベルの高い基準が設けられています)

PCスキル

PCスキルとして、使用できるソフト・アプリケーションを明記します。
Word、Excel、Powerpointなど、一般的に業務での使用が見込まれるもの(応募する企業の応募条件に挙げられているもの)を中心に書きましょう。習熟度まで詳しく記載する必要はありませんので、業務で使っていたレベルのものはどんどん書いてしまいましょう。但し、フリーソフトなどあまり一般的でないソフトは省きます。

自己PR

職務経歴書を総括する、自己PRです。書く上でのポイントは2つ。

  • ここまでに挙げてきた経歴を根拠にしながら、自分の強みを端的に述べる
  • 今までの経歴と応募企業で今後チャレンジしたいことを関連づける

この2つを意識することで、説得力のある自己PRを作成することができます。
もしもどう書けば良いか悩んだら、応募する求人(または企業の採用ページ)をもう一度見返してみましょう。企業がどんな人物を求めているかを意識しながら、自分の経験・スキルで活かせるものは何かを考えると、自ずと採用担当者の目に留まりやすい職務経歴書が完成するでしょう。

書き終わったら必ず見直しを

書き終わったら、見やすさやレイアウト、誤字脱字をチェック。どんなに内容が良かったとしても、書類として不備があるとたちまち評価が下がってしまいます。社会人としての書類作成能力・ビジネススキルを映し出す鏡だと思って、最後まで気を抜かないように。

よくある間違い
  • 誤字・脱字・タイプミス
  • 履歴書と年月が不整合
  • 行の頭揃えがずれている
  • 冒頭の○年○月○日現在の日付が古い(昔作ったものの使い回し)

5.職務経歴書は提出を求められていない場合も出した方が良い

まれに、求人や企業の採用ページの応募方法に、「履歴書を郵送」としか書かれていない場合があります。自分は出さなかったが、実は他の応募者はみな職務経歴書を出していた…となれば、不利になることは必至です。

判断に迷う場合は、職務経歴書を提出したい旨を企業側に確認の上、職務経歴書を準備しましょう。また、企業独自の応募フォームがある場合も、職務経歴書を出して良いものか、判断に迷いますね。この場合も、応募フォームが職務経歴書に記載するような内容の盛り込まれていない簡易的なものであれば、企業側に確認の上、提出すると良いでしょう。

企業への確認方法

採用ページに記載されている採用担当者宛に、電話またはメールでコンタクト。

「○○と申します。採用ページを拝見し、ぜひとも××の職種に応募したいと考えているのですが、職務経歴書をお送りしてもよろしいでしょうか?」

※電話の場合は、始業直後やお昼休み、就業後を避けること。14時~17時頃が無難です。

いかがでしたか? 以上が、化粧品業界の職務経歴書の基本的な書き方です。

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