2018年3月 化粧品業界のトレンド
2018年03月12日
メイクアップ市場の化粧品業界動向
化粧品は大きく「メイクアップ」「スキンケア」の2つに分けられます。数年前までメイクアップブランドはスキンケア市場に比べて数が少ない状況が続いていましたが、近年では日系企業によるメイクアップブランドの売上が伸びてきています。これは、消費者の考え方が変化してきたことが理由です。
これまでの消費者は、メイクアップ用のアイテムに対して「名高いブランドであること」「華やかであること」を強く求めていました。そのため、新興ブランドによる製品がヒットすることは少なく、「シャネル」「パルファン・クリスチャン・ディオール」「MAC」「ランコム」といった海外有名百貨店ブランドが市場を独占している状態が続いていました。
ただしここ数年は、そうした海外ブランドほど有名でない国内商品であっても、機能性や実用性が高ければヒットするケースが増えています。これまでも日系企業が展開する「RMK」「THREE」など、人気となったブランドはあったものの、これらは業界内で著名なアーティストをクリエイティブディレクターに据えた「アーティストブランド」でした。しかし最近はアーティストを冠していない、社内から生まれたブランドでも売上を伸ばすケースが増えてきているのです。コスメキッチンを運営するマッシュビューティーラボ社が自社ブランドとして展開を始めた「セルヴォーク」などもその一つ。有名であることがヒットの必須要因ではなくなり、新しいブランドを作りやすい傾向にあるといえます。
こうした日系企業のメイクアップ新ブランドの増加傾向にともない、メイクアップブランドの商品企画・販促企画・PR職の求人が現在増えています。それだけでなく、処方開発など研究職の募集もニーズが多くなっている状況です。
メイクアップ市場に携わりたいと考えている方にとって、今が転職のチャンスでしょう。
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