2017年8月 化粧品業界のトレンド
2017年08月07日
拡大基調が続くOEMメーカー
今年の4月に活況だとお伝えしたOEM市場(国内化粧品受託製造市場)では、依然として拡大基調が続いています。インバウンド需要の継続によって化粧品市場全体が順調というのも成長背景の一つですが、理由はそれだけではありません。
OEM市場が成長し続けている理由を、今回は大きく2つピックアップして解説します。
製造をアウトソースする国内自社ブランドメーカーの増加
大手や老舗企業をのぞいた日系企業では近年、製造のアウトソースが積極的に行われています。これまでの日系企業では「自社の商品は自社研究所・自社工場で作るべき」という慣習が一般的でしたが、クオリティの高い仕事を安価で提供するOEMメーカーの増加によって、中堅規模以下の企業が積極的に外注を利用するようになったためです。この業界全体の傾向は、OEMメーカーの売上増加に大きく寄与しています。
メイドインジャパンのバルクを求める外国化粧品メーカーの増加
現在の日本経済はデフレの影響により、欧米各国に比べて労働賃金や物価が安価な傾向にあります。また、日本産のバルクのクオリティは海外からも高評価を受けています。
欧米各国の化粧品メーカーからすると、日本のOEMメーカーに外注することがコストカットに直結するのに加えてクオリティの担保にも繋がるため、OEMメーカーの需要が増えているというわけです。
上記2つの理由から勢いが続いているOEM市場では、現在多くのOEMメーカーが人員の増加を計画しています。募集が増えているこの機会に、ぜひ求人を探してみてはいかがでしょうか。
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