化粧品業界の職務経歴書の書き方 美容部員編
職務経歴書は、化粧品業界で転職する際に必要な書類です。履歴書と違って用紙が売られているわけでもなく、一から自分で作らなければならないため、ふだん仕事でPCを扱わない人ほど苦手意識を覚えがち。
ですが、安心して下さい。美容部員の職務経歴書は、他の職種に比べてずっとシンプルな内容で良いんです。
しかも必要事項を記入するだけで完成できるよう、テンプレートをご用意しました。さっそく下記からダウンロードの上、具体的な書き方を見ていきましょう。
※パソコンを持っていない人は、手書き用のファイルをスマホでダウンロードの上、コンビニ等で印刷してご活用ください。
化粧品業界の美容部員向け 職務経歴書テンプレート
Wordですぐ使える、美容部員専用の職務経歴書テンプレートをご用意しました。下記のリンクよりダウンロードの上、ご活用下さい
《美容部員》職務経歴書サンプル(Wordファイル)
手書き用はこちら
美容部員の職務経歴書はA4・1枚でOK
転職本や当サイトの全職種共通・化粧品業界の職務経歴書の書き方を見た人ならご存知の通り、職務経歴書は通常、A4の紙に2~3枚程度が一般的とされています。化粧品業界でも例外ではなく、商品企画や営業、広報PR、研究など…ほとんどの職種ではそれくらいのボリュームが必要になります。
ですが美容部員の職務経歴書は、これまでに1社しか経験したことがない人ならA4用紙1枚にちょうどさまるくらいのボリュームでOK。2社経験の人でも長くてA4・1枚半といったところ。他の職種のように、職務経歴を要約した「職務概要」や「免許・資格」「PCスキル」などといった項目を設けず、必要最低限の内容で良いとされているからです。
「本当に項目が少なくて大丈夫?」と思うかもしれませんが、企業もそこまで求めません。また、資格やPCスキルといった業務に直接関係のない項目が入ることで本当に伝えたいアピールポイントが薄まってしまう可能性もあるため、シンプルな内容がむしろ効果的です。美容部員が職務経歴書でアピールすべき内容は、次の通りです。
美容部員が職務経歴書に書かなければならないこと
職務経歴書は、あなたが美容部員としてどんな経験の持ち主かを伝えるためのもの。
従って、この中で伝える内容は、「どんな会社にどれくらいの期間在籍し」「どんなブランドの」「どこの店舗で」「どのような業務にあたっていたか」「その結果どんな実績を得られたのか」の5点です。
職務経歴書を書く上でのポイント
・無理に文章にせず箇条書きで書く
・「配属先」と「職務実績」が特に重要
・「主な担当業務」は出し惜しみしない
では、さっそく具体的な書き方を見ていきましょう。
1.日付
提出する日(持参なら面接日、郵送やメール添付なら送付する日)を記入。
2.社名
「どんな会社にどれくらいの期間在籍し」にあたる部分。なんという会社に、何年何月から何年何月まで、合計どれくらい在籍したのかを記載します。会社名は必ず正確に。「(株)」ではなく「株式会社」と書きましょう。
職務経歴書は1社ずつ書きます。2社以上勤務した場合は新しい方の会社をまず書き、その前に在籍していた会社は<職務実績>の後に、同じように太字で記載します。時期バラバラには書かず、新しい方から古い方へ順番に遡っていくようにしましょう。
3.【事業内容】
上記の会社の事業内容です。化粧品メーカーにお勤めの場合、「化粧品(スキンケア・メイクアップ・ヘアケア・その他)、化粧雑貨品等の製造及び販売」などと書いておけばOKです。
4.【雇用形態】
正社員、契約社員、パートなど、上記の企業でどんな雇用形態で働いていたのかを記します。
5.【ブランド名】
「どんなブランドの」にあたる部分。担当していたブランドを記載します。加えて、()書きでスキンケアなのかメイクアップなのか、あるいは両方なのかを明記。その後、顧客層の年代と製品の価格帯を大まかで構いませんから書き記しておきましょう。
6.【配属先】
「どこの店舗で」にあたる部分です。いつからいつまで、どんな店舗で働いていたのかを明記します。百貨店や駅ビルで働いていた場合は「伊勢丹新宿店」「ルミネ北千住店」など、商業施設名も明らかにしてください。
配属先は特に重要
配属先は特に大切な項目です。企業側は、働いていた環境から美容部員のスキルやカラーを推測するからです。同じブランドであっても、路面店と百貨店、あるいは同じブランド・同じ百貨店系列でも立地によっては客層や来店数、方針が異なります。それらを全て正確に伝えるのは無理がありますが、最低限、正確な店舗名と1日あたりの来客数(ざっくりでOK)を記しておきましょう。
役職に就いていた場合は役職名と部下の人数も明記
また、「どんな立場で勤務していたか」も大切なポイントです。
チーフやサブチーフ、店長・副店長など、役職に就いていた場合はマネジメント数(何人の部下が居たか)も必ず合わせて記載しておきましょう。
7.【主な担当業務】
「どのような業務にあたっていたか」にあたる部分です。あなたがその企業に在籍しているときに行った全ての業務を列挙します。ポイントは、どんなに些細なことも出し惜しみしないこと。多くの美容部員に共通する業務といえば「化粧品のカウンセリング販売・メイクサービス」「発注業務・在庫管理」ですが、これら以外にもし行った業務があるなら、ぜひ書いて、経験の幅広さをアピールしましょう。
8.【職務実績】
「その結果どんな実績を得られたのか」にあたる部分です。あなたの美容部員としての力量を表す結果にあたる部分。必ず売上目標に対して何%程度達成できたかを明記しましょう。その上で、全国で何位になった、などアピールできる情報があれば合わせて記載します。
9.自己PR
自己PR欄は、あなたが美容部員として心がけていることを記載すると良いでしょう。分量にして、およそ3~4行程度もあればじゅうぶんです。
接客する上で大切にしていることと、そのスタンスによって転職後はどんなことを目指したいのか。販売成績の良さをアピールしたい人であれば、職務実績欄に書いた内容の裏付けとして「何をどう工夫して売上を伸ばしてきたか」を書くと、より説得力が増します。
自分という商材を売り込む上でのキラートークと割り切れば、自ずと書くべき内容が見えてくるはずです。
自己PRの例1 「仕事上大切にしていること&転職後に目指したいこと」
●年間の販売経験から商品の販売力はもちろん、スタッフとお客様との心の繋がりを大切にし、お客様との信頼感を築くことを学びました。 お客様と直接接点を持つ存在なので、接客態度・販売方法などすべてがブランドのイメージとしてお客様に感じ取られることを意識した上で仕事を行いました。 これまでの経験を活かしてブランドの育成に貢献したいと考えています。
自己PRの例2 「何をどう工夫して売上を伸ばしてきたか」
新商品の説明・使用方法など、自身で工夫したトークやカウンセリングを用い、成果につなげてきました。また数多くの化粧品会社の中から自社を選んでいただけるよう、お客様との信頼関係を築きました。自分自身の経験を踏まえ、セールストーク・ツールの教育等にも携わることができました。今後は、マネジメント経験を活かし、教育にも携わっていきたいです。
さいごに
以上が美容部員の職務経歴書の書き方です。繰り返しになりますが、ポイントは無理に文章にせず、箇条書きで書くこと。美容部員の採用は、「どんな会社にどれくらいの期間在籍し」「どんなブランドの」「どこの店舗で」「どのような業務にあたっていたか」「その結果どんな実績を得られたのか」の4点で決まります。そのため、転職本や他の職種の職務経歴書見本のように、しっかりと作り込まなくても、必要なことさえ書かれていればA4・1枚程度でOKです。気負わずサクッと完成させてくださいね。
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